マンションのエレベーター


エレベーターの種類・耐用年数・保守について

エレベーターの種類
エレベーターにはロープ式油圧式があります。油圧式は、かつてはロープ式に比べて「屋上に機械室を設置しなくてもよい」というメリットがありましたが、昨今はロープ式も機械室レスの機種が普及し、速度が遅い・使用電気量が大きいというデメリットから、ロープ式が主流となっております。

エレベーターの耐用年数
エレベーターの法定償却耐用年数(税法上)は17年、建築物維持保全協会のLCC(ライフサイクルコスト)評価指針による計画耐用年数は25年とされています。

エレベーターの保守
エレベーター保守会社とPOG契約もしくはFM(フルメンテナンス)契約を締結し、遠隔監視を含む月々の保守と年に1回の定期検査を行います。

・POG契約
「POG」とは「Parts Oil Grease(パーツ、オイル、グリース)」の頭文字です。
消耗部品付きの契約のことで、定期点検、管理仕様範囲内の消耗品の交換は含まれますが、それ以外の部品の取替え・修理は別途料金となる方式のため、フルメンテナンス契約と比較して割安の契約料金となります。

フルメンテナンス契約
各機器の部品取替え、修理を状況に合わせて行うことを内容とした契約で、大規模な修繕を含めているので、月々の保守契約料金が割高になりますが、一時的な高額出費を要しません。
ただし、乗り場の扉・三方枠の塗装、かご室内の貼り物・塗装及び床材の修理、意匠変更による改造、新しい機能の追加、新規取替えは含まれません。

エレベーター保守契約の内容
法定定期検査
「昇降機の維持及び運行の管理に関する指針」において、
「建築基準法第12条第2項の規定に基づき指定された昇降機の所有者等は、1年に1回以上、定期に、国土交通大臣の定める資格を有する者(昇降機検査資格者)等に当該昇降機の検査を行わせる。」
となっています。
検査資格者は、検査実施後、定期検査成績表を作成し、特定行政庁に報告します。
特定行政庁は内容を審査し、異常が無ければ「昇降機等定期検査報告済証」を発行し、所有者等はこれをかご内の見やすい位置に掲示しておきます。

昇降機等定期検査報告済証
※昇降機検査資格者
 財団法人日本昇降機安全センターが実施する昇降機検査資格者講習(4日間)を受講し、終了考査に合格した人。

(2020.7更新)
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