(2009.7)マンションの地盤調査は、一般的に「標準貫入試験(SPT試験)」という方法が用いられます。
これは、一定の力でパイプを30cm地中に貫入させるために必要な打撃回数から地盤の硬さを測るもので、この打撃回数が「N値」となります。
したがって、N値は大きいほど硬い良い地盤で、小さいと軟らかい地盤ということになります。
マンションの基礎は「良好な地盤に達していなければならない」と建築基準法で定められていますが、「良好な地盤」とは、N値が50以上あるものをいいます。
マンションの支持層(※)としては「N値50以上が5m以上続いている」ことが一般的に必要とされる数値です。
※建物の重さに充分耐えられる地層

管理組合で保管している「竣工図書」の中に「構造図」があります。
ここに地盤調査(ボーリング調査)のデータがありますので、確認してみましょう。
(2009.7)
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以下に該当する場合には、耐震性について検討の必要がありそうです。
①建築確認を受けたのが1981年(昭和56年)以前である
1981年(昭和56年)6月に建築基準法が大きく改正されました。
この改正基準は「新耐震設計基準」とよばれ、この基準を境にして、阪神・淡路大
震災の被害には大きな差異があったとされています。
②コンクリートに0.3mm以上のひび割れが多い
ひび割れには「大きな問題は無いと思われるひび割れ」と「確認を要するひび割れ」
があります。
線のように細い、小さなひび割れは、コンクリートの収縮などにより起こるものと考
えられ、構造そのものや耐震性にとって直ちに影響があるとはいいきれません。
判断の目安は「0.3mm」です。
0.3mm以上のひび割れがある場合は、コンクリートに雨水が浸入して耐久性や
耐震性が損なわれる可能性があります。
ホームセンターなどで市販されている「クラックスケール」を使うと便利です。(下図)

③コンクリートの剥がれが多い
ひび割れ同様、雨漏りや耐震性・耐久性への影響が考えられます。
④コンクリートの鉄筋がむき出しになっている
コンクリートのかぶり厚(鉄筋を覆うコンクリートの厚み)が足りず、鉄筋がむき出し
になっていることで、鉄筋が雨風の直接の影響を受けます。
鉄筋は錆びると膨張しますが、これがコンクリートを壊す「爆裂現象」を起こす引き
金ともなり、マンションの耐久性・耐震性に影響を与えます。

参考:株式会社さくら事務所資料
(2009.7)
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