ガス設備・ガス漏れ警報器


ガスとは・ガス燃料とは

ガス(Gas)とは気体のことです。
そして、ガス燃料とは、気体(ガス)状の燃料のことです。

ガス燃料の主要な化学物質は次のようなものになります。
<炭化水素>
 メタン(CH 天然ガスの主要成分
 プロパン(C 石油ガスの主要成分
 など
<その他>
 水素(H 水素燃料
 など

ガス燃料の供給
ガスは流体であるため、ガス管で供給が可能です。都市ガスは、一般ガス事業者により各家庭等に供給されるガス燃料です。
運搬・保管する場合は密封した容器が必要ですが、密度が非常に低く、効率が悪いため、高圧をかけて圧縮し液化させます。
液化ガス燃料の例として、液化石油ガス(LPG)、液化天然ガス(LNG)、ガスライターなどの液化ブタンガス(LBG)、ロケットエンジンの液体水素燃料などがあります。
圧縮はするが液化まではさせないものとしては、カセットコンロ用ガスカートリッジのブタンガス、圧縮天然ガス(CNG)などがあります。

「燃える」ということ
「燃える」ということは、簡単に言えば「光と熱の発生を伴って物質が酸素と化学反応すること」を意味します。
普通は「物質の分子を構成する炭素原子(C)や水素原子(H)などを酸素原子(O)と化学反応」させてエネルギーを取り出しています。

ものが燃えるためには3つの条件が必要です。
①「燃えるもの」があること
②「空気」(酸素)があること
③「着火源」(火や電気の火花など)があること

例えば、天然ガスの主成分であるメタン(CH)が燃えるということは化学式で表すと下記のようになります。

燃える化学式
「燃える」と炭素原子(C)と酸素原子(O)が化合して二酸化炭素(COが、水素原子(H)と酸素原子(O)が化合して水(HO)が出来ます。そして、その時の化学反応によりエネルギー(光や熱)が発生します。

不完全燃焼とは
物質が酸素不足の状態で燃焼することです。
炭素と酸素が不完全に化合し、二酸化炭素のかわりに有毒な一酸化炭素(CO)が発生します。
閉め切った部屋でガス器具を使うときは、窓を開けたり、換気扇を回したりして空気を取り入れることが必要です。

正しい炎
参考:東京ガスHP みんなのエネルギー広場
(2009.7)
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ガス管の種類

亜鉛メッキ鋼管
昭和50年頃までは、鋼管の外側に亜鉛メッキを施した、いわゆる白ガス管(SPG)が使用されていました。しかし耐食性に弱く、現在では地中埋設使用が禁止されています。
埋設環境にもより差がありますが、およそ20年が取替が目安とされています。

各都市ガスメーカーは、古くなったガス管を、次のような腐食や自信に強い最新のガス管への交換を進めています。

ポリエチレン管
ポリエチレン管は可とう性(屈曲しやすい性質)が高く、継ぎ手部が融着接合され引き抜き力がはたらいても抜けないことから、樹脂被覆管 より地震に強く、地震の多いわが国においては、好ましい配管材料といえます。
紫外線には弱いので屋外露出部の配管には適さず、土中埋設管に使用します。

硬質塩化ビニル鋼管
鋼管の外面を塩化ビニルで被覆したもので、耐食性に優れています。
露出部分、埋設部分ともに使用されます。

ポリエチレン被覆鋼管
鋼管の外面をポリエチレンで被覆したもので、硬質塩化ビニル鋼管よりさらに耐食性に優れています。
しかし、ポリエチレン管同様、紫外線には弱いので屋外露出部の配管には適さず、土中埋設管に使用します。

ガス管の種類
(2009.7)
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ガス漏れ警報器

ガス漏れ警報器とは、ガス漏れがあった際に、ランプとブザーで居住者に知らせるシステムです。

ガス漏れ警報器
有効期限
 5年
 劣化が進むと、過剰な感知をするようになります。誤作動が多くなるような場合は
 機器の交換時期です。

誤作動を起こしやすいケース
 ・アルコールを使用した調理中
 ・スプレー式殺虫剤・バルサン・エアコン洗浄スプレーの使用
 
参考:ガス警報器工業会HP
(2009.7)
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ガス給湯器

ガス給湯器は、給水管から進入した水を熱交換器を通る際にバーナーの炎により瞬間的に沸かして、お湯を供給する設備です(専有部分)。

尚、2000年に発売が開始された潜熱回収型給湯器(エコジョーズ)とは、これまでロスとなっていた排気の潜熱を利用することで、熱効率を従来の80%から95%を実現させ、さらに排気量も少なくした給湯器です。

給湯器・エコジョーズ
電気温水器とガス給湯器
電気温水器は、温水器内に入った水をヒーターにより約85℃~90℃まで温め、保温されるものです。使用する場合は混合水栓により適温にします。
電気温水器は、深夜電力(昼間の電気代の約1/3の料金)で沸かすので、燃料費としてはガス給湯器より割安になりますが、湯量に限界があるため使用途中で湯が切れる可能性があります。
また、湯を貯めておくことから、タンク内部が汚れやすく、定期的にメンテナンスが必要となります。

耐用年数
給湯器の耐用年数は10年前後と言われています。
10年を過ぎると、故障が出てくることが多く、また冬のトラブルが一番多いようです。
一番使用する頻度が高い冬場に突然、給湯器が壊れるケースがあります。

給湯能力
給湯能力は「号」によって表示されます。これは、給水を25度上昇させた湯の1分あたりの湯量(リットル)を表します。たとえば、24号とは、給水器に入ってくる水の温度15度の場合に40度(15度+25度)のお湯を1分間に24リットル供給できる能力のことをいいます。

給湯能力
排気バリエーション
設置する場所や廊下の状況により、排気の方法が異なります。

排気バリエーション
(2009.8)
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